会員の皆様におかれましては、日頃より本会運営に ご協力頂き、感謝いたします。
さて、2023年も既に1ヵ月が過ぎました。皆様にとっての2023年のスタートはいかがでしたでしょうか。1月は目標設定をする方も多いと思いますが、順調に目標に進んでいる方もいれば、予定通りでない方もいらっしゃるかもしれません。いずれにせよ、「Today is the first day of the rest of your life.(今日という日は残りの人生の最初の一日である)」というチャールズ・ディードリッヒ(アメリカの薬物中毒患者救済機関の設立者)の言葉にあるように、いつでも今日が残りの人生の初日と思い、気持ちを切り替えて前進し続けることは大切なことだと思います。
2023年の2ヵ月目の初日である今日、書類を整理していたところ、昨年末に受講した「職場におけるハラスメント対策シンポジウム」の資料が出てきました。この講習会は厚生労働省の広報・啓発活動の一環としてオンラインで開催されたものであり、基調講演で成蹊大学法学部の原 昌登先生が職場でのハラスメントを、パワハラを中心に説明され、「パワハラは他と違い“わかりにくさ”が特徴であり、注意、指導などとして行われる言動が、ときに(適切な)指導、ときに(違法な)パワハラとして扱われます。また、パワハラは他のハラスメントの中でも突出して深刻な問題です」と解説されていました。2020年度の厚生労働省の実態調査によると、31.4%の労働者が、過去3年に「パワハラを一度以上受けた」と回答されたとのことです。翻って私たちのような学会に思いを馳せると、学会は直接的な職場でない場合が多いですが、組織である以上、パワハラが潜む可能性があると思います。Googleで「学会」「パワハラ」と検索すると217万件がヒットし、様々な学会でも課題として挙がっていることが示唆されました。
成蹊大学の原先生の講演でも、パワハラ防止措置として、周知・啓発、体制整備、適切な対応の3点が挙げられていましたが、当学会としても防止措置に取り組むとが昨年12月4日に開催された拡大理事会で合意されました。今後は、当学会としてのガイドラインを作成し、体制整備に取り組む計画です。ガイドライン作成や体制整備が整うまでは、関連した案件がございましたら、学会事務局にお問い合わせいただきたく、よろしくお願いいたします。
2023年2月吉日
第16期比較眼科学会会長
佐々木 正治
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